ミナミの帝王でヤミ金に詳しくなる

ミナミの帝王は大阪の難波を舞台にした高利貸し金融屋(今で言う闇金)のストーリーです。

 

連載は1992年から開始され、今や140巻を越える人気作品となっています。

 

作者は2人で、原作・原案を担当しているのが天王寺大(てんのうじだい)で、作画が郷力也(ごうりきや)のコンビです。

 

主人公は高利貸しの萬田銀次郎はトイチの金利(10日に1割)でお金を貸してくれます。

 

ただし、よくある闇金系の残酷なまでに取りたてるような後味の悪さを残すような展開は少ないです。

 

銀次郎の元にお金を借りに来る人達は、遊び金が欲しい人から詐欺に巻き込まれて金を奪われた人など様々です。

 

ちなみに時事ネタも織り込んでストーリーを楽しむ事が出来ます。1985年に起きた豊田商事事件などをネタにしています。

 

また銀次郎は情に厚い男で、詐欺師に騙された債権者を助けたり、人を不幸にして貪る連中に対しては情け容赦なく潰すまで追い込みます。

 

相手によっては自らが赤字を出そうが、どこに逃げようが必ず見つけ出して回収していくという、1度決めたら必ずやり通すという男気も持っています。

 

これらの銀次郎の根底にある考えは、後程紹介するヤング編のストーリーが影響しています。

 

作品中では金融に関する法律などの解説もあり、読んでいるうちに多少知識が身に付いたりもするのが特徴です。

 

闇金という位置づけの作品ですが、読んでいて面白いストーリーが数多く存在します。

 

今では闇金ウシジマくんと常に比較される、闇金系の2代作品とも言えます。

 

ただし、ウシジマくんは救いのないクズ債権者が多く登場しますが、ミナミの帝王だと同情できる債権者も数多く出てきます。

 

やはり大阪を舞台にしているので人情のある展開も楽しめます。また会話はほぼ関西弁なので呼んでいて覚えていく事も出来ますよ。

 

イラスト自体は上手とは言えませんが、決め台詞のシーンなどは迫力が伝わってくるほど面白い。

 

そんなミナミの帝王ですが、単純に金融系の漫画として読んでみるといいですよ。

 

では下記に銀次郎の若かったころのヤング編のストーリーも解説していきます。

 

銀次郎の凄いステータス

  • ヤクザ相手でも一歩も引かない度胸がある
  • 六法全書を全て丸暗記している
  • 元総理大臣の筆頭秘書官から知識を学ぶ
  • 日本最大の消費者金融の社長に1兆円儲けさせた
  • 金儲けの匂いを嗅ぎつける嗅覚は半端ではない

ヤング編のストーリー

萬田銀次郎は幼少期、父親が経営する萬田建設の跡取り息子として英才教育を受け、両親の愛情を受けて育っていきます。ですが、父が阿久津商事を経営する阿久津天勝に騙され、会社は潰れて父は自殺してしまうという転落ストーリーが始まるんです。

 

そして銀次郎の母もその後に様々な事があって自殺してしまい、銀次郎は自暴自棄になった所を長老と呼ばれる謎の男を初めとしたホームレス軍団に拾われてから復讐の日々が始まって行きます。

 

ホームレスたちの正体は、それぞれの世界でかつて名をは馳せた者達ですが、過去の過ちによって失敗によってホームレスになってしまい、銀次郎に出会うまでは目的のない日々を過ごしていたわけです。

 

こうして銀次郎に金融の知識を徹底的に詰め込んだ英才教育を行い、さらにはケンカも出来るようにと空手家だったホームレスから学び強くなっていくんです。遂に復讐計画の全てが整った銀次郎は、阿久津の経営する会社に正体を隠して働き始め、副社長の地位にまで若くして登り詰めます。

 

そして阿久津の会社を破産させるために、計画通りにどんどん資金を垂れ流して会社を赤字に持って行き、見事に復讐を果たすのです。ただ、誤算だったのが阿久津の娘である菜穂子と本気の恋をしてしまうが、結果的に消えない心の傷を負わせてしまう事になってしまう…。

 

全てが終わった後に銀次郎は2度と表舞台には出る事はないと長老に告げて、そのままミナミの街に消えて行くところで復讐編が終わります。

 

ヤング編利権空港のストーリー

ストーリーはヤング編の直後から始まります。

 

銀次郎がミナミを歩いていると、いきなり女の子から逆ナンパされて飲みに誘われる事に。

 

だがそこはボッタクリバーで支払いが出来ないと言う銀次郎に詰め寄る店長。

 

その時、別の席で飲んでいた男が代わりに払ってやると言い、全財産の3000円を差し出します。

 

怒った店長を逆に殴り倒した男、店員が控えていたヤクザ達を呼んでくるも男に全員叩きのめされてしまう。

 

この男は後に銀次郎のよき理解者となり、関西を拠点とするヤクザの最大組織の若頭まで上り詰める沢木大樹だった。

 

そのまま仲良くなった2人だが、沢木は5次団体に所属する下っ端だが、ミナミでは人望が厚く腕っぷしだけはトップクラス。

 

ヤクザの大親分になりたいという本気の沢木に金を掴ませてやると協力を申し出た銀次郎だが、どうやって大金を稼ぐか考えていた。

 

その時TVで新大阪国際空港を建設(関西国際空港の事)するというビッグニュースを見た銀次郎。

 

これだ!と大金が動く臭いを感じ取り、早速舞台となる城南氏(泉佐野市の事)へ2人で向かう。

 

だがそこには利権を貪ろうとヤクザが大挙して押し寄せて、地元の組(横嶋組)と小競り合いまで起きていた。

 

そんな中、2人はとある農家の地上げから始めようとするが、そこで横嶋組とケンカになって沢木が叩きのめす。

 

こうして2人は新大阪国際空港の事業を始める国とヤクザを相手に数百億の金を掴むために交渉や戦いを繰り返していき…。