ソフト闇金とは

闇金業者とは、貸金業を営むために必要な手続きを行わずに、違法に融資を行う業者のことです。闇金の多くは10日で4割かそれ以上の高い利息で貸し付けを行い、利息の返済ができなくなった“客”に対して暴言を吐いたり、自宅や職場・実家に押しかけて過酷な取り立てを行います。

 

闇金は「恐怖心」を担保に貸し付けを行います。闇金利用者の大半は、正規の貸金業者から融資が受けられない人です。多重債務者や、過去にクレジットカードやローン返済の延滞・滞納をしたり、法的な債務整理などの金融事故を経験した人は、正規の貸金業者から融資が受けられないため違法な闇金から借りるケースが多いのです。

 

近年は、従来の闇金とは違う形態の新たな闇金が出現しています。

 

主に専業主婦を対象として、10日で2割程度の金利で貸し付けを行う闇金業者で、”ソフト闇金”と呼ばれています。

 

ソフト闇金は“普通の闇金”よりも「ソフト」に対応し、過酷な取り立てを行わず、返済が遅れても数日程度なら待ちます。

 

対応するのは一般的な闇金のように怖そうな男の人ではなく、優しそうな感じの男の人です。

 

ソフト闇金のターゲットは総量規制で消費者金融から借入れができなくなった専業主婦で、主婦同士の口コミなどを利用して“顧客(被害者)”を集められます。

 

一般的な闇金は、被害者を威圧することで「恐怖心」を担保に融資を行い、元利金を回収します。

 

これに対して、ソフト闇金は恐怖心ではなく、夫や家族に対する「秘密」や業者を紹介してくれた主婦仲間との「人間関係」を担保にして貸し付けを行います。

 

被害者は、返済が遅れると夫に請求されて借金をしていることがバレるとか、紹介してくれた近所の奥さんに迷惑がかかる、という理由で高額な利息を支払い続けます。

 

ソフト闇金業者の中には悩み事や愚痴を聞いてくれる者もいて、“顧客(被害者)”と親しくなることで金融犯罪の被害に遭っていると認識を持たせないようにします。さらにこのような応対によって被害者が警察に被害届を出すのを防いでいます。

 

対応がいかに「ソフト」であってもソフト闇金の金利は10日で2割程度で一般的な闇金と比較すれば低利ですが、これを年利換算すれば年率730%で、法定金利(年率20%)を大きく上回る暴利であることには変わりがありません。

 

ソフト闇金でも一般的な闇金と同様に、利息だけを返済させ続けます。例えば10日で2割の金利で5万円を借りた場合、利息分の1万円のみを返済してもらいます。元金は減らないため、10日毎に1万円を払い続けることになります。

 

ソフト闇金も闇金であることに変わりがなく、返済ができなくなれば嫌がらせを行って利息の返済を迫ります。ソフト闇金は一般的な闇金のように脅迫や恫喝をしないので、警察に被害を訴えても犯罪行為の証拠が得られにくい傾向にあります。